鎌倉ハム村井商会では、皆様に安心してお召し上がり頂ける、オーガニックビーフを直輸入しています。私達が独自に厳選し、自信を持っておすすめするオーストラリア産オーガニックビーフ。いままで味わうことが出来なかった、大自然が育んだ牛肉本来の味わいを、是非ご賞味下さい。
近年スーパーに行くと「有機」表示のある食品がいろいろ店頭に並んでいますが、精肉に関しては、「有機」(オーガニック)と表示されて売られているものは、ほとんど見かけることはないかと思います。なぜなら、オーガニックとして認められるためには、厳しいオーガニック基準をクリアしなければならないからです。
オーガニックビーフの生産には、私たちの「からだ」に対して悪い影響を与える可能性のある農薬‧成長ホルモン‧殺虫剤等は一切使用せず、狂牛病の発生を招いたとされる肉骨粉はもちろんのこと、あらゆる人工飼料をも与えることができないのです。
OBEオーガニックは、オーストラリアの内陸部に広がる「チャネル・カントリー」にて、繁殖・飼育・生産まで、一貫生産が行われています。(右の地図上から見ると薄緑地域がチャネルカントリーです。)
OBEオーガニックに加盟する生産者の所有牧場総面積は、北海道に匹敵する広大な面積となります。この地域は、雨季にオーストラリア北部にもたらす降雨により、毎年洪水が発生し、この洪水により河川が氾濫し、大きな流れとなり「チャネル・カントリー」に流れ込むのです。この自然現象がOBEオーガニック生産の土台になっています。
夏の降雨が牧草を豊富に生い茂らせ、冬の降雨によって水分を多く含んだハーブや牧草を育てるのです。
この「チャネル・カントリー」は、集約農業あるいは農薬殺虫剤を大量に使用されている地域から数百キロメートルも離れ、完全に自然な環境を保っています。そのため、農薬‧成長ホルモン‧殺虫剤‧化学肥料‧飼料添加物‧人工飼料‧その他の不純物とは無縁な自然環境の中で生産することができるのです。
地理的に孤立した「チャネル・カントリー」の害虫が稀な環境において、OBE生産者は、2代‧3代にもわたる有機農法への転換努力を行い、OBEオーガニック生産システムをつくり上げてきたのです。
OBEオーガニック社は、1995年に「チャネル・カントリー」の肉牛生産者のグループによって設立されました。現在OBE社には30以上の生産者が加盟しています。
全生産者の牧場面積を合わせると、700万ヘクタールを超えます。オーストラリア国内最大、世界でも最大規模のオーガニック‧ビーフ生産者団体に数えられています。
OBEオーガニック社のメンバーは、安全な食品を提供することと同時に、次世代のための環境保護にも全力で取り組んでいます。
OBEオーガニックビーフシステムは、有機生産される牛肉の生産過程を保証するためのシステムです。
この厳正な基準が、皆様のご家庭に、高品質で安全な食品を確実にお届け出来るように支えています。
OBEオーガニック社は、オーストラリアのみならず、日本‧アメリカ‧ヨーロッパ・中近東諸国に出荷され、「味」「品質」ともに、非常に高い評価を受けています。
OBEオーガニック社は、国際有機農法運動連盟(IFOAM)に加盟した、第三者認定団体NASAA(オーストラリア持続的農業協会)よりオーガニック認定を受けています。
NASAAは、オーストラリアにおいて、持続的農業を推進し、有機農産物の品質を守る為に結成されました。会員は生産者‧加工業者‧卸売‧小売業者‧消費者からなり、オーストラリアにおける最大のオーガニック認定協会です。
NASAAの認定基準はオーストラリアのオーガニック協会の中で最も厳しく、この認定を受ける為には、長い経験と資格をもつ監査官によって、土壌内の残留物検査‧土壌試験およびすべての生産業務の監査等、厳密なプロセスによって分析され、認可を受けるまでに3年を要することがあります。
OBE牧場ではオーガニック生産基準を厳守するため、有機マネージメントを計画・実行し、有機生産に関する詳細な記録の保存を忠実に行っています。
生産者達は、「チャネルカントリー」における自生ハーブ・牧草類の名前・特徴・植生分布など広範な専門知識を身につけ、毎年数回、牧草の植生・草種記録調査を行っています。このような知識と詳細な記録に基づき、生態系のバランスを維持しながら放牧地にストレスを与えない、自然な環境で牛の放牧が行われています。安全・安心な有機生産を行うのと同時に、このすばらしい自然の生態系を次世代のために守っています。
OBEオーガニックビーフは、OBE社指定食肉加工場で加工され、オーガニック製品となります。食肉加工場は、NASAA(オーストラリア持続的農業協会)により認定された厳しい有機基準を遵守するオーガニック認定の食肉加工場です。より高い安全性を徹底させるため、HACCPを利用したMSQA(食肉安全品質プログラム)によって厳しく管理されています。
豪州北部から来る大洪水は、北部の肥沃な土壌をチャネルカントリーにもたらし、氾濫湖水=天然の灌漑用水には、多くの牧草・ハーブ類が生い茂ります。
このチャネルカントリーには、250種類にも及ぶ自生の牧草類・ハーブ類の植生が見られます。
自生のハーブ類は、地中深く根を下ろしており、少ない降雨でもすくすくと育ち、良質なタンパク質とハーブエキスを作りだしています。大自然がもたらす洪水による豊富な水分を得ると、一気に成長します。オーガニックの肉牛にとって、この自生ハーブ類は、嗜好性が非常に高いだけでなく、水分補給や良質なタンパク質の摂取にも効果があり、さらには自生ハーブ類に含まれるハーブ効果特質の摂取が、オーガニック肉牛の健康的成長とオーガニックならではの「牛肉の深み」につながっています。
オーガニックビーフ生産には、「チャネル・カントリー」の厳しい自然環境に適するように、長い年月をかけて改良されてきた肉専用種が選ばれています。
OBEオーガニック社では、ヘレフォード、ショートホーン、サンタ‧ガツゥルーダス種が主体となっています。
OBEオーガニックビーフは、「チャネルカントリー」に自生する多種類のハーブ類の効果で、牛肉本来の深みのある味、食べる程に味わえる旨みがあり、やわらかい肉質になっています。
2020年7月16日から有機畜産JASが発効。これにより、牛肉、卵などの有機畜産物とその加工食品にも第三者機関による有機JAS認定とJASマークの表示が必要となりました。
畜産物等の輸入者として、NASAA(オーストラリア持続的農業協会)よりオーガニック認定を受けたOBEオーガニックビーフを輸入販売している弊社は、今回の日本農林規格等に関する法律施行令第17条の改正を受け、有機JAS畜産物等の輸入者登録申請を行い、2020年7月に輸入者登録を完了しました。
有機JAS小分け認証を取得している国内工場ともタイアップし、精肉加工した商品の展開も行っております。